大切にしていること

いとあんは昭和20年代に職人さんが丁寧に建てた旅館をそのまま利用しています。このつくりを出雲におとずれたひとたちに気軽に味わってもらうことができます。和室の趣をひとつひとつ感じてもらうため、客室にはベッドはおかずに畳を残しました。そうすることで、どのお部屋のどの角度からも飾り窓や床の間、欄間の意匠が十分に見られるようになっています。
出雲のものを

ふすまやディスプレイには地元の斐伊川和紙を利用するなど、室内の装飾はできるだけ地元のものをおいております。
自然とともに

また小さい宿ながらも地球環境やその一部であるヒトにとっても、できるだけやさしい運営をこころがけています。
たいせつな、ものたち

床の間
床の間についても全客室で異なったデザインとなっております。余談ですが、昔から床の間にはその建物の守り神がいらっしゃる場所と考えられております。そのため床の間の裏側はあえて壁材を塗らないことによって、その建物がまだ未完成である(=守り神がいる必要がある)ことを示しています。そのようなつくりも忠実に守ってつくられています。
飾り窓
窓の形・デザイン・模様ガラスの柄は、全客室でそれぞれ異なっております。模様ガラスについては現在は既製品がほとんどですので、さまざまな柄を楽しめる建物は全国的にも少なってきております。

斐伊川和紙
斐伊川和紙とは、古事記のヤマタノオロチ伝説の舞台でもあった斐伊川中流沿いでつくられている和紙です。江戸時代にもっとも盛んで、当時は400件もの紙屋が並んでいたそうです。地元の本物に触れてもらうため、全室のふすまを斐伊川和紙にしております。また、床の間のディスプレイも斐伊川和紙のものを飾っております。

リネンのタオル
少しでも心地よいものを利用してもらいたいという思いから、キッチンや洗面所の手拭はリネンの生地を取り寄せててづくりでタオルを作りました。リネンは吸水性は高いのに乾きも早く、また丈夫で長持ちします。みなさんもぜひ試してみてくださいね。

天然洗剤
いとあんで使用する掃除用洗剤、洗濯洗剤、食器洗い洗剤、シャンプー、リンス、ボディソープ、ハンドソープはすべて天然由来のものを使用しています。小さい宿ではありますが、少しでも地球環境への負荷を減らしたい、またゲストさんに安心して過ごしてもらいたいという思いからです。