夢の夜行列車 サンライズ出雲

サンライズ出雲は東京駅~出雲市駅を運行する夜行列車。 なんだかわくわくな夜行列車も、実は日本では「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」のみ。夜行列車はとっても走行距離が長いため、他の列車とのダイヤ調節が難しく採算がとりにくいという面があります。そのためとってもファンタスティックで人気にもかかわらず、どんどんなくなっていったのです。サンライズ出雲も平日でも切符を取りにくいこともあるくらいの超人気列車。繁忙期は購入が解禁される一カ月前から争奪戦が繰り広げられます。

どうやって切符を購入するの?

関東のJRの駅では、みどりの窓口で一カ月前から購入することができます。ただし、JR出雲市駅においては事前に予約を申し出ることができ、一カ月前から切符を購入することができる、という特別な方法になっています。関東の駅、JR出雲市駅以外の駅のみどりの窓口からの購入方法については未確認。

停車駅 (2019/6/30時点)

東京 / 品川 / 横浜 / 熱海* / 沼津* / 富士* / 静岡* / 浜松* / 大阪* / 三ノ宮* / 姫路 / 岡山 / 倉敷 / 備中高梁 / 新見 / 米子 / 安来 / 松江 / 宍道 / 出雲市
*は一部の列車のみが停車する駅

料金、お部屋タイプ

人数

部屋タイプ

種別・マーク

寝台料金

(1人当たり)

1人用

シングル

デラックス

A寝台個室

 

13,730円

 

シングル

ツイン

B寝台個室

 

9,430円

 

シングル

 

7,560円

 

ソロ

 

6,480円

2人用

サンライズ

ツイン

B寝台個室

 

7,560円

*寝台料金のほかに運賃、特急料金がかかりますが、のびのびシートは寝台料金はかかりません。

▽横浜~出雲市のシングルの切符。乗車券11,990円、特急料金3,240円、寝台料金(シングル)7,560円の合計22,790円なり。

小学生以下の添い寝

小学生以下のお子さんが添い寝をされる場合は、大人一人につき2人のお子さんまでは運賃、特急料金、寝台料金とも無料となるようです。 友人が0,2歳の子どもを連れてシングルで出雲~横浜間を往復しましたが、さすがにつらかったようです。お子さんがおられる場合は、シングルデラックスを選んだほうがいいかも。

いざ乗ってみよう、サンライズ

関東からの下りの場合、サンライズ瀬戸とサンライズ出雲が岡山駅まで併結しています。前方が瀬戸、後方が出雲方面です。ながーい列車を乗車してから移動するのは大変なので、ホームのサインを確認して、切符の座席番号の場所で待機しておくようにしてくださいね。

▽サンライズ出雲・瀬戸の横浜駅ホーム

▽必ず「出雲」「瀬戸」のどちらなのか、確認してね。

のびのびシート(行き 出雲市~東京)

行きは出雲市駅から東京駅まで。もっともリーズナブルなのびのびシートを利用しました。 のびのびシートは寝台料金がかからないため、シングルに比べても全体の料金が一人当たり7000円以上も安くなるんです。フルフラットのカーペットが簡易的に区切ってあり、上下段になっています。特に男女をエリアごとに区別しているわけではないため、男女が隣り合わせになることもあります。またいびきなどが大きな人が隣になった場合は、大変な夜になる可能性があります。個人的には音は気にならずに寝られたのですが、電車の振動が薄いカーペットなのでもろに伝わってきたこと、床が固く次の日に疲れが残ったことが難点でした。プライバシーについてはあるとは言えないですが、みなさんおとなしく床につかれていたので、気にはならないでしたね。いずれにしろ耳栓、アイマスクなどあると助けになることがあるかもしれません。

▽のびのびシート上段。小さな階段でのぼる。

▽のびのびシート下段。上段のように階段を上る必要がないので出入りしやすい。多少プライバシー度は下がるかも。

シングル(帰り 横浜~出雲市)

帰りは横浜から出雲市駅まで。シングルを利用しました。

▽シングルのお部屋。一人が寝る分には体の大きい方でも十分な気がします。

▽お部屋のドアはダイアルロック。自分で暗証番号を設定することができます。 外に出るたびに設定するので、その番号を絶対に忘れないことと、お部屋の番号も忘れないこと!閉め出されて車掌さんにご迷惑をおかけすることになります。

▽机。ノートパソコンでの作業や読書ができるくらいの机台はあります。その横に鏡とコンセントの口が一つでとっても機能的。 薄い布団と枕、寝巻が提供していただけます。空調も個室ごとに調節できるので、寒ければ暖房を入れればいいと思います。 夜行高速バスは苦手なのですが、シングルはすごーく快適で、23:00-翌6:30まで、爆睡でした。大きな窓で車窓を堪能することもできますし、もちろんカーテンを閉めることもできます。電車の振動もほとんど気にならなかったです。

ついでにシングルツイン

通りかかったらシングルツインの空室があったので、撮影させてもらいました。 補助ベッドがあるので、一人でも二人でも利用することができます。ただ二人だと多少狭い印象があります。ゆったり利用する場合や家族連れはサンライズツインのほうがいいと思いました。

サンライズ出雲の設備

ラウンジ

車窓を堪能しながら食べたり飲んだりできます。ただしすぐ隣が客室ですので、深夜のボリュームはわきまえてくださいね。下りの便の朝は中海、宍道湖が一望できます。だいたい9時台くらいかな。島根に住んでいるので慣れ親しんだ風景ですが、隣の関東から来られたご夫婦は瓦の昔ながらの家々の風景にも感動しておられました。

シャワールーム

シングルデラックスご利用の方は無料でシャワーカードがつきます。それ以外の方については、シャワーカード(6分320円)を車内で購入して利用ができます。 出雲市駅から乗車する場合はらんぷの湯に乗車前に入っておくのがおすすめ。 >>らんぷの湯はこちら

化粧室

その他

飲み物の簡単な自動販売機以外に社内での物販はありません。食べ物やアメニティ等、必ず事前に用意をしておく必要があります。

とにもかくにも夜行列車のロマンを堪能

高速バスもよく利用していたのですが、夜行列車のロマンにはかないません。かたんことんという音でしょうか。行けどもいけども続く車両への未知でしょうか。飛行機や新幹線を利用したこともありますが、時空を感じるこの感覚にはかないません。採算がなかなか難しい夜行列車ではありますが、平日などは空きがあることも多いです。ぜひ繁忙期を避けてご利用いただき、夜行列車という文化の保存にご協力ください。そして出雲にお越しの際は駅近の出雲ゲストハウスいとあんへ♪笑

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